不妊症と不育症。


前者がまだ見ぬ子への希望であるならば、
後者は小さいながらも我が子の命の喪失であり、夫婦の心の傷は深い。



少子化の問題を取り扱った新聞記事にそう書いてあった。


なかなかそんな風に言ってもらえることは少ない。
不妊に比べると妊娠できるだけまだましじゃないか、、、
そういわれることは多いけど。


先日も、産婦人科で流産処置した後の胎児をスーパーのレジ袋に入れて、
一般ゴミと一緒に出していたという記事が新聞に出ていた。


病院側からすれば日常の業務の中でのひとつの胎児かもしれない。
でも、流産した私たちからすると、まぎれもない我が子である。
それなのに、スーパーのレジ袋に入れるというのは、
いったいどういうことなんだろう。
しかも一般ゴミと一緒に間違えて捨てたとはどういうことなんだろう。


自分のことではないのに、すごく腹が立った。
もし自分の子供がこんなことをされていたら、私はその病院にきっと抗議していただろう。
流産処置後の私の胎児が、紙コップに入れられてるのを見ただけでも、
すっごく悲しくて、そんな扱いを受けているのが言いようもなく腹立たしくて、
すぐにでも私たちの元に胎児を返してほしかったくらいだから。


そんな中、「小さいながらも我が子の命の喪失」そう書いてくれていた記事を見て、
なんだかすごくうれしかった。
そういう風に見てくれてる人もいるんだと、うれしかった。


なんだか自分の中の悲しみを少し理解してもらえてるような気がした。