3回目の入院。
私の記憶が曖昧だからそう思っているだけかもしれないが、これまでで一番落ち着いていなかったような気がする。せっかく話しかけてきてくれた看護婦さんに対し、彼女を延々と責め続けるような事をいい、泣かせてしまった事もある。前の病院では入院中に主治医の先生と面談をするという事はほとんどと言って良いほどなかったと思う。でも、3回目の入院中は具合が悪かったせいか、毎日のように主治医の先生が来てくれて、長い時間私の話をじっくりとゆっくりと聞いてくれた。そして、「あなたが治したいと思ってる限りは、私も本気で付き合うから」と言ってくれた。まあまあ具合のいい日でも面談に来てくれて、たわいもない世間話をしたりしてくれた。
そうして2か月が過ぎた頃、少しずつ外出の許可が出て、そして、外泊の許可も出るようになった。主人に付き添ってもらわずに、1人で家まで帰って、主人が仕事から帰ってくるまでの数時間家で1人でいる練習なども行なった。
そして3か月が経った去年の1月始め、退院できる事になった。入院前の荒れた状況からすると、自分でもわかるほど気分は落ち着き始めていた。
そして、去年1年間。週に一度外来に通う事になった。
でも、調子が悪い時もあり1週間が待てずに外来に行ったりしていた。こんな時は1時間以上もかけて丁寧に診察をしてくれた。診察前はすっごく調子が悪くても、先生が時間を気にせずとことん話を聞いてくれ、大抵の場合は帰る時にはまあまあ気分が良くなっていた。先生と話をすると心の底からホッとした安心感があり、本当に私にはすごく合っている先生だと思う。
夜間に行って当直の先生に鎮静剤を打ってもらったりもしていた。去年は3月と5月にそれぞれ1週間ちょっと入院をしたけれど、これまでの3回とは全く違ってて、なんだか具合が悪くなりそうだから入院といった感じのものだった。結局去年1年、薬が減った訳でもなく、毎週病院へは通っていたが、次第に具合は良くなってきた。そして、夜間に打ってもらっていた鎮静剤の代わりとなる頓服薬で、私にあってるものが見つかり、夜間に病院へ行くという事もなくなった。そして、この間の年末年始に初めて2週間分薬をもらった。
今は薬のせいもあり、1日の大半をお布団の中でゴロゴロと過ごしているけど、気分的にはすごくラクチンで、うつ病になって以来本当に画期的に落ち着いた日々を過ごしていると思う。ただ、今飲んでいる薬は全部で6種類ほどあり、1日分を合わせると10錠以上になる。でも、せっかくこんなに落ち着いているのならと、先生とも相談して今のところはゆっくりと休憩して、この薬を減らすのは春先のあたたかくなってからという事になった。そのかわり薬を2週間分出してもらえるようになった。
今の調子でのんびりと治しながら、暮らしていこうと思う。来年の今頃は今よりはよくなってると言いなあ、、、と思いながら。